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・嘉永五年(1852年)徳川将軍、徳川慶勝の時代に作られた弓になります。故障保証付【渡鹿庵】[柴田勘十郎(平銘)] 7072 竹弓 螺鈿塗弓。

・弓の成りを見てみますと、下成りに反がなくほぼ直線の形状ですので尾州成(尾張)、現在の愛知県西部の弓師が作成した弓と思います。故障保証付【渡鹿庵】[柴田勘十郎(平銘)] 7072 竹弓 螺鈿塗弓。

・弓の曲線に沿った長さを測ってみると、全長約166cmと標準的な弓の長さよりもだいぶ短く、全長だけを見れば洋弓の全長ぐらいの長さになります。弓・矢屏風・鏃写真／ホームメイト。

調べてみた所、短い弓は通し矢などの弓術に使用される弓の特徴のようです。群青の矢 – gunjounoya – 雄山 【五月人形・印伝兜・飾馬。通し矢は江戸時代前期に最盛期を迎え、有力藩の後ろ盾のもと多くの射手が挑戦し、記録更新が相次いだそうです。槍 銘奥州白川臣手柄山正繁／享和元年二月日 - 京都国立博物館。弓が作られたと思われる尾張藩においても、京都の三十三間堂での通し矢に盛んに挑戦していたようで、現在残っている記録にも尾張藩士の名が複数確認できます。濃州住兼正鍛之 昭和癸丑年初秋（昭和48年）（岐阜県重要無形。

以上の事から、安易な考えではございますが、ペリー率いる黒船来航前年の嘉永五年(1852年)、幕末と言われる時代の直前に通し矢用の弓として尾張で作られ、尾張藩の弓術家によって愛用されていた弓と考えました。鐔 無銘 肥後 左右松透九曜桜花紋散図 / Tsuba Mumei Higo - 勝。

その後、明治維新による士族階級の困窮から大量の旗本の弓、刀が古道具市場に流れました。甲州印伝 裏千家 銀杏鶴文 数寄屋袋 dby10369-b | こがん堂 大阪。その中の弓の一つがこの弓だったのだと思います。鐔 武州住正方 破扇透 / Tsuba Bushu jyu Masakata Yabure Ogi。

・赤墨書の銘文などから、作成した弓師や、尾張藩士の名前、幼名などかもしれないと思い調べておりますが、未だ解明出来ておりません。。

・手下(射手側)？に『嘉永五年ーーー除？』の赤墨書
・手下(表面)？に『兵』もしくは『仁八』の焼印
・下関板(射手側)？に『カン七』の赤墨書がございます。■『手の内（紅葉重ね）・離れ　弓具の見方と扱方』■弓道範士　浦上栄著■浦上同門会■昭和33年4月発行■初版本■127頁■蔵書印■。

・発送は佐川急便、飛脚ラージサイズ宅配便にて行います。【董芸】時代武具 竹製 弓矢 在印 4本 約98.8㎝ 弓道具 蔵出品 [103656]。


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